私の判断基準は、以下の4つです。
上記が主な判断基準となります。順を追って、解説していきますね。
私が一番最初に見るところは、営業利益が黒字であるかどうかです。営業利益が黒字であれば、事業自体に利益を生み出す力があるということですから、話は早いです。
極端な話、いくら過剰な債務負担を抱え込んでいたとしても、債務を切り離してしまえば済むだけの話ですから、再生はそう難しくないと判断します。
営業利益が赤字の場合は、一過性のものであれば、再生は可能と判断します。
赤字が3期も4期も続いているような場合、業界自体が衰退している可能性がありますから、厳しいと判断します。
しかし、このような場合でも、「販売費及び一般管理費」(固定費)をチェックしてみると、無駄な人員や、無駄な支払いが思ったより多かったというケースも多々あります。
また、仕入の見直しや生産合理化によって、利益率が改善する場合がありますから、「営業利益が赤字だから、再生不可能」という結論を出す事はありません。
上記のような様々な部分に目を向け、再生の道を模索します。
明らかに決済不可能な額まで支払手形が積みあがってしまった会社などは、再生がとても難しい場合が多いです。このような状況に陥ってしまうと、ほとんどの専門家に「止めたほうがいい」「破産しなさい」と言われるようになります。
しかし、このような状況に陥ってしまったとしても、あなたに協力的な方がたくさんいるような場合は、再生可能と判断します。もちろん、そこまで単純な話ではありませんが、 どれぐらいの期間で分割決済が可能なのか?また、当面の運転資金を調達できるかどうか?によって、再生可能と判断する時もあります。
もちろん利益創出能力があるという前提でのお話ですが、あなたの周りに協力的な方がいらっしゃる場合は、再生可能と判断します。(正直かなり厳しいですけどね)
普段は、通帳や、帳面だけの数字をみて、数千万単位のお金を「ただの数字とみなして」動かしている経営者の方が多いのですが、資金ショート目前になってしまうと、急にお金の重さに気づき、そのプレッシャーから、心が折れてしまう方がとても多いのです。
今までは、数百万、数千万の支払手形・小切手を、何の問題もなく決済していたのに、資金繰りが悪化して、「月末の手形が決済できない」という状況に陥ってしまうと、その時に初めて数千万円という金額の大きさに気づき、そしてその金額の大きさにビビッてしまい、「もう駄目だ」と諦めムードになってしまう経営者の方が非常に多いのです。
気持ちは分からなくもありません。
しかし、ここで、「絶対に何とかしてやる」という経営者の強い気持ちが再生には不可欠なのです。このような状況下でも諦める事無く、「何か方法はありませんか?」と、心が折れる事無く、経営危機に真正面から立ち向かう覚悟のある方は再生が可能と判断します。
ただ、人間、前向きな方ばかりではありません。気力がなくなってしまった経営者の場合は、再生は難しいと判断します。本人の心が折れているのですから、周りが何を言っても無駄です。続ける気力も無くなっていますし、もうやりたくないと言っているのと同じですから、このような場合は、自宅の保全や、事業売却、再生資金の確保を最優先にして、話を進めます。
粉飾をしていた場合
粉飾決算で融資を受けている企業の場合、社長の今後の考えによって私は判断します。
過去の膿をすべて出し切る覚悟を持って、再生に挑もうとしている社長に対しては、私は全力でバックアップしていきますが、粉飾を正直にさらけ出そうともせず、「ここは言えない」「ここの部分に関しては、銀行や取引先には言えない」「ここの会社にはこう言って、この会社にはこう説明する」などと、隠し事をしながら、嘘を嘘で上塗りしようとし、自社だけ助かる方法を模索しようとしている人は、再生不可能と判断します。
粉飾の事実を認め、債権者の方々に全てを正直に打ち明け、誠意をもって謝罪した経営者は再生を果たした事例が多いです。粉飾の事実を打ち明けたら、瞬間的に針のむしろになりますが、結果的にその方が良い時があります。ですから、粉飾を止める事ができるかどうかにかかっているのです。
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